昔の指輪を溶かしてまた作ること。
真っ赤に熱した指輪は溶けてまた溶けて金に戻ります。
お客様からのお問い合わせでした。
『昔の指輪を溶かしてまた固めて指輪を作れませんか?』
と。
できるのか?
できないのか?
普段はお断りしている作業ですが、結論から言うと「できる」ということ。
ただし職人からすると積極的にはおすすめしていません。
それは仕上がる形状やデザインに制限があるから。また、溶けた地金をたたいて伸ばして一つの輪にすることでおおよそ10-15%のヘリが生じますのでお客様が思われているより小さな質量で仕上がるからです。
普段はお断りしている作業ですが、お客様の強い意志によりお伺いすることもあります。
たとえば、
「肩身のもの」であるとか。
「思い出をとどめておきたい」とか。
リクエストに感情的な理由があれば、それは素晴らしいこと。だから私たちができる技術で精いっぱいお答えしたいとおもいます。私たちのものつくりの姿勢です。
純度の確認や、できる、できないの確認はありますが、おおよそ10,000円~20,000円の費用をお考え下さい。